働きながら介護福祉士になるには
介護福祉士になるには、専門学校に行くか働きながら取得する2種類の方法があります。
働きながら介護福祉士になるには答えは1つしかなく、3年の実務経験と、その後介護福祉士実務者研修を受けて国家試験の筆記を受ける。これだけです。国家試験の実技は免除されます。
しかし、多くの人はこの実務者研修でくじける人が多いのはなぜでしょうか?
研修時間・・・・受講料・・・・休みが取れない・・・・いろいろあると思います。
今回は、働きながら取得する際の介護福祉士実務者研修について書いていきます。
介護実務者研修とは
2013年より、介護の資格の制度が変わりました。
ホームヘルパー2級が介護職員初任者研修
ホームヘルパー1級と介護職員基礎研修が介護職員実務者研修
に名称変更と統合が実施されました。
また、2016年から介護福祉士の受験条件に介護福祉士実務者研修の受講が必須となりました。
研修の開催場所は?
開催場所については、各介護施設・専門学校・介護施設を運営している企業・ハローワークからの職業訓練・通信教育と多岐にわたっており自分に合った場所で取得できます。
開催の時期については地域や開催場所によってさまざまなので、取得したい時、場所によってある程度自由に決めることができます。
特に通信教育であれば、仕事をしながら受講するために通う必要がないため、精神的な負担はかなり少ないと思いますが、通信講座だけでは取得できません。
必ず講義を受ける必要がある科目があります。介護過程Ⅲと医療的ケアの演習です。スクーリング(短期間の会場に赴いての授業を受けること)を受講することで科目を修了できます。
スクーリングの会場は各通信講座の会社ごとに違い、全国各地の会場からご希望に合わせて選びます。
介護福祉士実務者研修の費用について
受講するための費用は場所によってバラツキがあり現在一律ではありません。
およそ15万~20万の範囲が一般的とされています。
また、取得している資格によって、受講時間の短縮・料金の割引が適用される場所もあります。
そして、もし現在求職中で介護の仕事を検討されている方がいればハローワークで職業訓練を申し込んで就職する前に受講することをお勧めします。
なぜなら、職業訓練を利用すれば、15万~20万の費用が無料になるからです。「仕事をしながら受けるのは…」「費用が高すぎる」と思っている求職者の方はぜひ参加するべきです。
介護福祉士実務者研修の時間について
受講の際の科目と時間については20科目、450時間と決して短いものではありません。
人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
介護過程Ⅲ 45時間
医療的ケア 50時間 演習(実技)あり
合計 450時間
こちらも、時間と同じく開催場所によっては介護職員初任者研修と介護職員基礎研修を持っていれば講習自体を免除するところもあります。
また、初任者研修と違い修了後の修了試験がありません。終われば資格の獲得になります。
⇒こちらもあわせてお読みください。「介護福祉士になるために必要な手続きと手順~専門学校編~」
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