えむ日記 ~「元」介護福祉士のこれからの長寿社会に向ける健康長生きブログ~

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介護福祉士を取得するための流れと今向き合うべき最大の問題点

投稿日:2019年1月19日 更新日:

介護福祉士とは ~分かりやすい役割の説明~


介護福祉士とは厚生労働省認定の国家資格であり、法令に関しては社会福祉士及び介護福祉士法を定めています。


業務内容としては


・身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行う

 

・喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるもの

 

・介護者に対して介護に関する指導を行うこと

 

以上がおもな業務内容になります。

 

医療行為は基本実施できませんが

 

・口腔内の喀痰吸引         ⇒喉の手前まで

・鼻腔内の喀痰吸引         ⇒喉の手前まで

・気管カニューレ内部の喀痰吸引   ⇒胃ろう・腸ろうの状態に問題がないことの確認を医師又は看護職員が行う

・胃ろう又は腸ろうによる経管栄養  ⇒栄養チューブが正確に胃の中に挿入されていることの確認を医師又は看護職員が行う

・経鼻経管栄養           ⇒栄養チューブが正確に胃の中に挿入されていることの確認を医師又は看護職員が行う

 

以上が条件付きで実施できます。

 

2019年時点での介護福祉士を取るための条件

近年では介護福祉士を取得するための条件が変わってきています

 

私は15年前ですが、専門学校を卒業と同時に取得しました。当時は校での実習が実技試験と見做され卒業試験として国家試験と同様の筆記試験が行われていたのです。

 

また、私がまだ働いていたころは務経験3年以上で国家試験の筆記と実技に合格するかホームヘルパー2級や1級の実務者研修を修了した人は実技免除になって筆記のみだったような気がします。(かなりうろ覚えです)

 

なので、筆記試験さえ突破できれば、ほぼ合格したようなものでした。

 

ですが、2016年度より、国家試験から厚生労働大臣が指定する養成施設を修了し名簿登録する方法が無くなって、介護実務経験3年の者は、通学または通信教育で合計450時間(所持資格による免除あり)の実務者研修受講が義務づけられ、介護福祉士資格取得を希望する全ての者は、実技試験免除事項はあるものは筆記試験を必ず受験することが絶対条件となりました。

 

つまり、学校へ行っただけでは資格の取得ができず必ず国家試験を受験する必要があり、働いている人も実技は免除されますが実務者研修を受けてからでないと筆記試験を受験できなくなりました。

 

また、追い打ちのように条件がこれから追加されるようです。

 

 

厚生労働省より

 

介護福祉士の養成校卒業生に対する、国家試験の受験を完全義務化について,2022年度から実施する方針を固めた。ただし、2017年度からは、事実上、国家試験の受験の義務化は始まり、2017年度から2021年度までは、国家試験に合格できなくても、5年間限定で暫定的に、介護福祉士の国家資格は授与されるが、その間に正式に国家試験に合格するか、もしくは現場で5年間勤務しないと、介護福祉士の国家資格は剥奪される。

 


これは、専門学校を出ても筆記試験に合格するか、5年は介護の仕事をしないと免状を返してもらうぞ!ということです。


そして、年々条件が厳しくなったため受験する人は減っています。

 

区 分 受験者数(人) 合格者数(人)

第26回 154,390   99,689

第27回 153,808   93,760

第28回 152,573   88,300

第29回 76,323    55,031

第30回 92,654    65,574

 


以上のデータが出ており、試験の難易度よりも、受験するための条件が学生や現場で働いている方には厳しすぎることが原因と分かります。

 

今、介護福祉士を取得するのに最短の方法と知るべきこととは


現在での最短の取得は2年生の介護福祉士養成施設に通って、実技試験を免除して筆記試験に合格することです。

 

現場で働いていて受験する方は、実務者研修を受講科目で11科目、受講時間で320時間(約13日)を受講する必要があります。

 

(個人的にはかなりしんどいと思います。修了試験がないのと助成金があるのが救いですが。)

 

人材不足は深刻な状況であり、受験者数の半減は深刻だと感じています。

 

介護福祉士の資質を高めるために実施したと思いますが、結果として受験者数はかなり減りました。

 

資格を持っているということはそれ自体が技術と信頼の証ですが、持っている人といない人の差が現場ではあまりないと感じている方が大半ではないでしょうか?

 

介護福祉士は今こそ非常に求められています。そのためには人材に確保が絶対であり、国家資格の条件の調整が不可欠です。

 

自分は今は別の仕事をしていますが、手放すつもりはありません。現場を離れても介護福祉士を持っているからこそ相談してきたり、頼ってくれる人がいるからです。実際いろいろな相談を受けます。本当にありがたいです。

 

志がある人が実力を発揮できる環境を整備して介護福祉士は将来性のある職業になってほしいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。正直まだまだ慣れず見にくいと思いますがご了承ください。

 

 

 

 

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